保険治療と自費治療の違い
保険での義歯新製作について
当院において、保険での義歯の新作製は、例外※を除き、平成24年3月で終了とさせていただきました。
※例外とは、治療用義歯(噛み合わせを整える時に使う仮義歯)、止血用の仮義歯、清掃が自分で行えない方、生活保護、障碍(がい)者、一部負担金が免除されている方、局所および全身状態が悪く、インプラントが不可能な方とさせていただきます。
保険義歯を使わない理由
健康保険が適用される治療(介入)で使用する素材は、自費治療で使用するものと比較すると、粗悪なものが多いのが現状です。
特に、取り外しタイプの義歯は、素材の粗悪さゆえ、結果的に患者さんの歯、顎堤(がくてい)を痛めてしまう場合が多いのです。
以下の写真をご覧ください。
腐食して壊れた義歯
機能回復のため保険義歯を駆使して作り替えつづけて、結果的に溶けてしまった下顎骨(9年後)
以下のようなケースには積極的にインプラント治療をお勧めしています。
保険治療と自費治療の比較表
義歯の場合
保険適用
自費(保険適用外)
人工歯の色・形の種類
少ない
バリエーションが豊富で、天然歯に近い形状を実現できる
床の種類
少ない
多い
装着時の感覚
違和感を感じる場合がある
違和感がほとんどない
強度
少し劣る
優れている
かみ心地
食事によっては食べにくい物がある
より良くかめる
保険適用
自費(保険適用外)
人工歯の色・形の種類
少ない
床の種類
装着時の感覚
強度
かみ心地
より良くかめる
義歯を自費治療で行った場合の治療例はこちら>>
前歯の場合
保険適用(銀歯+プラスチック) |
セラミック |
|
天然歯との色の差 |
バリエーションが少なく、全く同じにすることは困難 |
バリエーションが豊富で、天然歯に近い白さを実現できる |
変色 |
食事等で黄ばむ |
ほとんどない |
細菌の繁殖 |
繁殖しやすい | ほとんどない |
強度 |
硬い物を噛むと、プラスチック部分がはがれる場合がある | 1300℃で焼き付けているため強度が高い |
金額 |
保険が適用される | 保険が適用されない 1本約4万円~10万円程度(部位による) |
奥歯の場合
保険適用(銀歯) |
セラミック |
|
天然歯との色の差 |
銀色のため目立つ |
バリエーションが豊富で、天然歯に近い白さを実現できる |
2次的虫歯 |
なりやすい | なりにくい |
金属アレルギー |
なる場合がある | なることはない |
強度 |
金属のため、強度は高い | 1300℃で焼き付けているため強度が高い |
金額 |
保険が適用される | 保険が適用されない 1本約4万円~10万円程度(部位による) |
前歯・奥歯の自費治療例はこちら>>